音楽学専攻の授業
学部生は標準年限4年間の中で、必修科目、学部専門科目、一般教養科目、体育、教職科目等を履修します。一部、美術学部の授業を履修することもできます。
京都市立芸術大学の授業概要は以下のページから検索することができます。
https://st.kcua.ac.jp/aa_web/syllabus/se0010.aspx?me=EU&opi=mt0010
授業紹介
音楽学専攻の教員が担当する授業(学部科目)のいくつかを紹介します。
*以下の授業紹介は学生が中心になってまとめたものです。選択科目も含まれていますので、すべての授業を履修しなければならないわけではありません。また、年度により開講科目や授業内容に変更が生じる場合があります。
- 音楽学概説(太田・池上・川端・正田)
- 音楽学特別演習(太田・池上・川端・正田)
- 西洋音楽史I・II(太田・池上)
- 民族音楽学I・II(川端)
- 音楽音響学(正田)
- 音楽心理学(正田)
- 音楽学演習b1〜b8(池上)
- 音楽学演習g1(池上)
- 音楽学演習h1/h2(正田)
- 音楽学特講a(池上)
- 音楽学特講c(池上)
- 音楽学特講d(正田)
- 音楽学特講i(太田)
- 音楽学特講k(太田)
- 英語(音楽学)(川端)
- 原典研究(太田)
音楽学専攻1、2回生のための導入授業。専攻の4名の教員が3回ずつ担当し、それぞれ専門とする分野について、具体例を交えながら概説します。楽曲の記述、音楽美学に関する考察、フィールドワーク、演奏時の行動計測などの小課題をこなしながら、最後にレポートをまとめます。
3回生以上が履修する、いわゆるゼミです。すべての学生がいずれかのゼミに所属し、卒業論文の執筆に向けて専門的な研究を行います。また、月に1回程度のペースで、すべての研究室が集っての合同ゼミも開催しています。
古代から現代の音楽まで、音楽とそれを取り巻く社会がたどった変化を、1年間かけてじっくりと学びます。
民族音楽学という学問のなりたちや、社会という脈略の中で音楽がどのように捉えられてきたかを具体例をもとに学びます。
音のなりたちや聴覚系のしくみ、楽器や歌う人の身体・ホールの響きのしくみなどについて学びます。実際に実験やアンケートに参加して研究体験を行うこともあります。
心理学の基礎から音楽に関係する心理学の理論まで、知覚や認知、記憶、言語、表現といった観点から学びます。音楽音響学と同じく実験やアンケートへの参加もあります。
音楽学専攻が中心となり、音楽学部の定期演奏会を盛り上げるための冊子を作成する授業です。学生同士で話し合いを重ねながら、曲目に関するコラムや出演者へのインタビューを作成します。
△演習bで作成された定期演奏会の冊子。
音楽学専攻生1回生を対象としたソルフェージュの基礎クラスです。実技専攻生がTA(ティーチングアシスタント)としてサポートをしてくれます。楽典やソルフェージュが苦手な人でも、この授業を受けることで読譜、聴音、視唱などの基礎的な実践能力を身に付けることができます。
演奏科学や音楽心理学の研究で用いられるプログラミング(HTML, Python, Matlab)や音響分析、心理学実験の方法について学びます。このホームページも演習h1の一環で作成されています!!
「西洋音楽と自然」というテーマで講義をしています。西洋における自然観はどのようなもので、時代とともにどのように変わっていったのかをたどりながら、西洋の音楽作品における自然の表現とその変遷について解説します。
作曲様式論やジャンル論についての講義で、内容は年によって変わります。おもに古典派時代の音楽(ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン)を対象としますが、2024年度はブルックナーの交響曲について取り上げます。
「音楽・芸術データサイエンス」というテーマで、特に音楽心理学や演奏科学で必要になる調査や実験に関するデータ分析法について、ソフトウェアの扱い方とともに(悪戦苦闘しながら)学ぶ授業です。
内容は年によって少しずつ変わりますが、このコマでは主に演奏習慣の歴史を扱っています。20世紀初頭から中頃までの録音資料の分析、18世紀・19世紀の教則本、特定作品のさまざまなエディションの比較など、さまざまなトピックを順々に扱っていきます。
内容は年によって少しずつ変わりますが、このコマでは、近代における芸術音楽と民俗音楽の関係の歴史を時代背景と関連づけながら考えていきます。
読むだけでなく、話す力、英語の論文を解釈していく力を養う講義です。英語の解釈だけでなく、音楽学研究を行うための論文の選定や引用の方法なども学ぶことができ、非常に充実しています。
英語で書かれた音楽家や楽曲についての文章を輪読し、翻訳する授業です。取り上げるトピックはショパンのピアノ曲、リゲティ19世紀イタリア・オペラなど、年度によっていろいろ。ただ、取り上げる英語自体の難易度は通常、そこまで高くありません。英語表現や内容に関することをディスカッションしながら、読解力を身につけていきます。