【開催報告】ニック・プフェッファーコルン氏特別講演会

7月5日(土)に、ドイツの楽譜出版社ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社(Breitkopf & Härtel AG)の社長であるニック・プフェッファーコルン氏の特別講演会が本学で開催されました。講演タイトルは「マーラーの《交響曲第5番》――誤解と混乱だらけの120年に終止符を打つ」。

マーラー《交響曲第5番》の新しい批判校訂版が出版されたのを機に、校訂者でもあるプフェッファーコルン氏が、楽譜資料に関する最新の知見を紹介してくださいました。《交響曲第5番》の複雑な改訂史やさまざまな楽譜資料の関係性をクリアに解き明かしてゆく、たいへんスリリングで興味深い講演内容でした。

講演会の開催にあたって、株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスの社員の方々には多大なご協力をいただきました。改めて感謝申し上げます。

なお、講演会の開催を記念して、ブライトコプフ社から《交響曲第5番》の新批判校訂版が本学に寄贈されました。興味のある方は、ぜひ附属図書館でご覧ください。


※ (左から)神戸友利子氏(通訳、ブライトコプフ社)、ニック・プフェッファーコルン氏(ブライトコプフ社社長)、池上健一郎(司会、音楽学専攻教授)

(文責:池上)
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